鼻の奥、口蓋垂(のどちんこ)の裏側にある上咽頭の炎症(上咽頭炎)に対して行う治療法です。
上咽頭は鼻呼吸の際に空気が最初に入ってくるところなのでホコリやウイルス・細菌の影響を受けやすく、炎症をたびたび起こします。
この上咽頭炎はほとんどの病院やクリニックでは治療されていません。しかし当院では鼻の一番奥(のどの一番上)に位置する上咽頭を確認するため内視鏡ファイバーを設置しています。そしてこの部分に塩化亜鉛またはルゴール液という炎症を抑える薬を塗るBスポット療法(EAT)を行っています。
Bスポット療法は上咽頭炎が悪化していればしているほど痛みが強い治療です。軽い上咽頭炎であれば、一度の治療だけで症状が軽快する場合もあります。慢性的な上咽頭炎であれば、週に1~2回のペースで10回程度を目安に治療を行っています。
下記の症状があれば、上咽頭炎の可能性があります。
新型コロナウイルス感染症の治療後、1ヶ月以上経っても咳、味覚障害、嗅覚障害などの症状が持続する方を対象に症状を診ながらBスポット療法を行います。
新型コロナウイルス感染症の治療後1か月以上経過しても症状が改善されない方を対象としています。当院では新型コロナウイルス感染症が陰性となった方を対象としていますので、可能であれば診断書をお持ちください。もしお持ちになれない場合は当院でPCR検査をまずは実施させていただきます。
症状を確認しBスポット療法を行います。また必要に応じて血液検査を行い、点鼻薬や亜鉛などを処方します。ただし、
上記のような症状があり、なかなか治らなかったり、違和感が続く場合は一度ご相談ください。